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ベッフィーの里帰り

こんにちは。森和田のあきたかです。


今回の豪雨の被災状況にニュース等で触れるたびに、同じ九州に住む者として心が痛みます。


まずは、被災された方々が少しでも前を向いて歩いて行かれることを今は祈りつつ、出来る支援を考えていきたいと思います。






さて、今回のテーマは




「ベッフィーの里帰り」❗






みなさんお気づきのように


ボクは弦楽器が好きで


ギターやフラットマンドリンやブズーキなどを弾きます🎵



特にギターとの付き合いは長く


小学校4年生の時に

「ビートルズのイェスタディを弾きたい❗❗」と思い


親父のクラシックギターをこっそり盗み弾きしながら独学で練習を始めたのが始まり。



小学4年生が10歳とすると…

かれこれギターとの付き合いは

…48年になりますね。



そんな半世紀近くの時間のなかで

ギターとも

いくつかの出会いや別れがありました。




そう…出会い❗






ギターに限らず


出会いって不思議なものですよね。





ボクの場合


ギターとの出会いは


特に不思議なものが多いです。



今ボクの手元にあるギターたちは


不思議な縁で結ばれたギターたちです❗



一本一本のギターにエピソードがあります。



タイトルにあった「ベッフィー」




これも


そんなギターのなかの一本の愛称です❗









昨年の12月


これからの生き方を考え…


学校の教師という枠を越えて


悩んでいる子どもたちや

その子どもたちの周りで悩んでいる大人たちのサポートを、ボクの経験や音楽というボクに与えられたスキルを使ってやっていきたい❗


…と考え


定年には2年ほど早かったんですが

早期退職を決心しました❗❗




ちょうどそんな時…



たまたま弦を買うために立ち寄った

楽器店の壁に


聞き慣れないメーカー名のギターが❗




買う気もなく


なんとなく眺めてたら…




佐賀市在住のクラフトマン手工のギター


『ベフニック』❗




…ん? ベフニック?






佐賀市在住のクラフトマンの手工品?



………………… あっ❗




そうだ❗❗




何日か前に

たまたまニュースで観た❗❗❗






そうなんです。


つい何日か前にテレビで


佐賀市在住のギタークラフトマンが紹介されていたのです。



オーダーメイドのギター製作にこだわっていて


オーダーさんの希望に細かく添った

素晴らしくいい音のギターを製作していると。



そのギターメーカーは

まさしく『ベフニック』❗



製作は、全てをたった一人のクラフトマンがおこなっているらしい。


オーダーさんの意に添う製作のため

量産は出来なくて


半年待ちとか?




そのときは

「ふーん」…と、気になりながらも

ぼんやり観ていたニュース。




そのメーカーのギターが目の前にあったんです❗




さっそく試奏させていただいたんですが…





「な、な、な、なんじゃこりゃーー❗❗❗❗」



これまでボクが感じたことのない音🎵🎵



指にしっくり馴染む感覚❗



ストレスをまったく感じない弾き心地🍀



…まるで



ずっとボクが弾いてきたような



ずっとずっと弾き続けていたいような



…とにかく



初めて味わう感覚でした❗❗





さっそく店員さんに詳しく聞いてみると



BEFFNICK(ベフニック)ギターは

合瀬 潤一郎(おおせじゅんいちろう)というクラフトマンによるハンドクラフト品。

合瀬さんは、久留米のアストリアスギターでギターなどの製造に従事した経歴を持つ職人。

その後2007年に独立して、佐賀市大和町にて「ベフニック・ブレスワーク」を設立した。


その製作技術の高さから、オンリーワンのギターを求めて、斉藤和義や大橋卓弥(スキマスイッチ)、スガシカオなどトップアーティストが多数愛用している。


…などのことが分かりました。




でも、ボクが気になったのは



やっぱり目の前にある


そのギター❗❗


なんとも不可思議な雰囲気


中毒性のある音色(個人的な感覚です)




よくよく


そのギターについて聞いてみると


そのギターのトップ板はシダーという木材を使用しているとのこと。


…ん?


だいたいアコースティックギターのトップ板に使われるのは、スプルース(松)がほとんどでシダー(杉)という木材は

主にクラシックギターのトップに使われることが多いんです。


なのになぜシダー?




セオリーを軽く飛び越えられて



なんともボクは



このベフニックギターと



このギターを製作した

合瀬さんというクラフトマンに


完全に魅了されてしまいました。



結局…




妻にギターの購入を相談


妻いわく…


「それは出会ったんよ。

巡り合うべくして、巡り合ったんよ。

これから音楽を中心に活動を始めようとしてることへの神様からのプレゼントよ。思い切って買おう❗❗」





かくして『ベッフィー』は



森和田のメインギターとなりました❗









(↓ベッフィー君を買って初めて車の中で弾いたときの記録。ウキウキが止まらない。)






でも でも やっぱり…


合瀬さんに会って


『ベッフィー』について


お聞きしたい❗


まるで憧れの人を想うように

日に日に思いがつのっていく…



そんななか…


これまたミラクルなことに

たまたま合瀬さんの連絡先を教えていただける出会いがあり❗



思い切って連絡させていただきました。




お忙しいなか合瀬さんは

突然の連絡にも心よく応対してくださり


先日


妻と『ベッフィー』とボクの三人で


合瀬さんのベフニックのギター工房を訪ねる運びとなりました❗




ギター工房は、高速道・佐賀大和ICのすぐ近くの静かな住宅街にありました。




想像していた工房とはまったく違って


ご自宅の庭先の六畳ほどの車庫を改造したような感じ。


扉に小さな小さな『BEFFNICK』の文字❗


本当に注意して見ないと


ほとんどの人が見過ごしてしまうような…




そんな佇まいに


ボクは合瀬さんの心意気…


「本当に来たい人が来てほしい」


…のようなものを感じました❗





初めてお会いする合瀬さんは


快く迎えてくださいました。



ボクは勝手で失礼ですが


初めてお会いする気がまったくしませんでした。




ボクのベッフィーをまじまじと見ながら


「2002年かぁ…

かなり前につくったやつですね。

もう忘れてるなぁ…」


と言いながら


製作カタログを見直し…




「あぁ あった❗

そうそうシダートップですね。

このギターは、ベフニックで独立しようと思ってたころに、独立するために色々と試行錯誤してたころのギターですね。

たしか、東京のプロのギタリストのためにつくったものです。

巡り巡って九州に帰って来たんだぁ❗

……懐かしいですね。」


と言ってくださいました。


それから色んな話をさせていただき


また


合瀬さんも色んな話を聞かせてくださいました。



特にボクが合瀬さんに共感したのは



「ギターは道具ですよ❗

弾いてなんぼ❗❗

ケースに入れて飾るんじゃかわいそうです。

弾いて弾いて弾き倒してほしいんです❗❗❗」


という言葉。

そして、こんな話も…


「むかし、リペアで持ち込まれたクラシックギターがあって。

突然、音が鳴らなくなって直してほしいと。

で、バラバラにして調べたんですけど、どこも悪くない。

先輩や色んな人たちにも相談したけど誰もわからない…

結局、これはギターの木自体が完全にへたって、完全にギターとしての木の限界を越えてしまったんだ❗

と結論を出したことがありました。

木だって生き物です。

個体によってですが限界はありますよ。

でも…

その限界まで弾いてもらえたギターは

本当に幸せですよ🍀

そして…

そんなギターの限界に立ち会えたら

もうサイコーですよね❗❗❗」



ボクも


ギターは弾いてなんぼだと思っています。


めちゃくちゃ共感しました❗❗❗


初めてお会いした感じがしなかったのは


同じ感覚というか…


敢えて失礼を承知で言うと


同じにおいがする❗


そんな感じがしました。




こうして…




ボクのかわいい相棒


『ベッフィー』の里帰りは


無事に終わりました。



帰り際…



「これからも

このギターを大切に可愛いがって弾いていこうと思います。」


というボクに…


「大切にせんでいいですよ❗

バリバリに弾き倒してやってください❗❗❗」


と言ってボクたちを見送ってくださった合瀬さんに


はかりしれないギター愛を感じつつ


佐賀市大和町を後にしました。





P.S.


『ベッフィー』は


森和田のHP


「ぼちぼち」の動画で弾いています🎵


よかったら、ご覧くださいませ❗




ではまた。


















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