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プロセスからのプレゼント

こんにちは。森和田のあきたかです。



ボクはギターを弾きますが、

皆さんは「ギターをコピーする」って、どういうことか、わかりますか?



例えば、有名なギタリストの弾く曲を、耳で聴いて覚えて、まるでそのギタリストが弾いているようになるまで練習することです。



ギターを弾く人なら、一度はチャレンジしているんじゃないでしょうか?



ただ、完全にコピーして弾けるようになるのは難しくて…

だいたい途中で挫折してしまいますよね?



ボクは、途中で難しくなると

自分で言い訳を考えて


「そもそもボクはクラプトンじゃないんだから❗オリジナリティーが大切なんだ❗❗」


…とかなんとか言って、

「なんちゃってコピー」

で自己満足してきました。



そんな思春期の頃から40年以上たって、

このコロナ騒ぎですよ。




ステイホームのさなか、

ふと高校生の頃に「なんちゃって…」でほったらかしていた

ある曲のギターをコピーしようと思い立ったのです。





60年代のギタリストで、ジョン フェイフィというギタリストがいらっしゃいまして。







このギタリストが、普通のチューニングじゃなくて、変則チューニングでギターを弾くんですよ。




人と同じことをするのが嫌いだった高校生のボクは、

無理に背伸びしてジョン フェイフィのレコードを聴いては、「なんちゃってコピー」で悦に入ってたわけです。




ところが、




最近そんな適当な生き方に、

なんとなく罪悪感を感じ始めて…






ほったらかしてた、ジョン様の曲の完コピに再チャレンジすることを、決意したのです!!!



今ならYouTubeの動画やネット検索で調べれば、チューニングも運指も、もしかしたら簡単にわかってしまうのかも知れません。



…が!


そこは、ほら❗



古いヤツなんで



当時からレコードを耳で聴いて、

コピーしたいギターのところを

何回も何回も針を行きつ戻りつさせてきた❗

頑固なヤツなんで



自分の耳でやりたいワケですよ。






でもね…






そんな甘いもんではないんですよ


ジョン様のプレイは❗





何百回聴いてみても

なかなか変則チューニングがわからず、四苦八苦!!!



やれ オープンGだの

やれ オープンEだの

はては ジミーペイジ並の変態チューニングまで



ありとあらゆる手を尽くしましたが





結局、




最後に



オープンDだってことがわかりまして❗❗





あとは、運指をたどって行く…

そして、完全なるコピーが出来ました!!!








と…まぁ、

本来ならこれで終わりなんでしょうけど





今回の完コピで




ボクは気づいたんです。




ギターのコピーの醍醐味は、

コピーを完結させることではない❗と




コピーをするために、

色々なチューニングを試してみるなかで、


プレイヤーがどんなニュアンスを出そうとしてるのか…


そのニュアンスを

限られた6本の弦と10本の指で出すためには


やっぱりこのチューニングと

このフレットのこの弦を

この強さで押さえる必要があるんだ、ということ…




「なんちゃってコピー」なら、

別のチューニングで

別のフレットの

別の弦を

ボクがやりやすいように弾いて…


なんとなく、それらしく弾いて…


それで、ハイおしまい❗って…

すればいいんですよ。




でも、

そんななかでは絶対に気づけない、

プレイヤーの「思い」みたいなものを



ボクはコピーのプロセスの中で

いっぱい感じることが出来ました❗❗



そして、そのおかげで、

もっともっとギターが好きになったし、

音楽が好きな自分を好きになりました。




コピーが完成した時はもちろん嬉しかったけど



コピーをするプロセスがボクに大きなプレゼントをくれました。




「学ぶ」とは「真似ぶ」


つまり、素晴らしい力を持った人のやることを「真似する」ことから「学び」が始まるっていいますよね。



50歳をとうに過ぎてなお…



もっともっとギターが上手くなりたい❗



もっともっと素晴らしいギタリストのプレイに学びたい❗




とあらためて感じたステイホームからの報告でした。



以上!












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