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My back pages

moriwada0721

皆さん、台風は大丈夫でしたか?


森和田のあきたかです。


我が家も揺れて凄かったですが、

なんとか切り抜けました💦


自然の力にはかなわないことを痛感させられますね。



さて、今回のタイトルは


ボクの大好きな


Bob Dylan(ボブ ディラン)の曲


「My back pages」



からいただきました❗




皆さんにも



過去を振り返ってみると



人には言えないような



恥ずかしーい



あんなことや



そんなことが




いくつかありますよね?





当然ボクにもありましてね………





皆さんは


欲しかったものを


初めて手に入れた時のことを


覚えていますか?





先日,ハードオフに寄った時


中古ギターのコーナーに


ボクが初めて手に入れたエレキギターと

同じメーカーで 

同じタイプのギターがありました。



国産のGreco(グレコ)というメーカーの

レスポールタイプというエレキギターです。




そのギターを見たとき…



「あっ!懐かしいなぁ」





という思いとともに




ボクの嗅覚をくすぐる



甘酸っぱく



そして



恥ずかしーい 思い出が




よみがえって来たのです❗❗





あれはボクが中学2年生…




当時エレキギターは高値の華❗


ましてや


ギブソン・フェンダー(USAギター)


なんて


楽器店に行っても


ショーウィンドーの中に


鎮座ましまして


ボクらのような


若輩者が手に出来る代物では


ありませんでした(涙)




とはいっても


国産であれ


エレキギターは高い❗❗


アコースティックギターに


録音マイクを


テープで貼りつけて…


まぁ欲求を満たしていた訳です。


(これをボクは音楽的マスターベーションだと思っています🎵)




そんなある日❗


クラスの友だちの一人が近づいて来て…


「森田… 

お前エレキが欲しいって言いよったろう?

うちの兄ちゃんが、エレキ売りたいって言いよるぜ。

グレコのレスポールタイプ❗

1万円でいいって。

お前買わんや?」



あーっほほほ欲しーいっ❗❗❗❗



されど



中坊のボクには



1万円は高い❗💦


そこでボクは


交渉に入ります❗


ボク

「欲しい❗

ただ、すぐに1万円は用意出来ん。

やけん、正月まで待ってもらって

お年玉で払うっちゅうのはダメかいな?」


ダチ

「う~ん

わからん。帰って兄ちゃんに聞いてみる。」



次の日



ダチ

「兄ちゃんがそれでよかって。

ただし、今払える分だけ、いくらかでも払ってって言いよる。」


ボク

「わかった❗

じゃあ3000円払う。

あとはお年玉で払うけん。」




ということで交渉が成立し


ボクは念願の

エレキギターを


初めて


この手に出来たのでした❗❗









   『完❗❗』










といきたいところなんですが…



本題はここからです。



次の週の日曜日だったか…


友だちの家で

ギターの受け取りとなり…


兄ちゃんに会いました。


これがまた


なんとも胡散臭い兄ちゃんで…





いけないこといーっぱいやってそう


…な感じでありました💦




ビビりながらも


用意した3000円を


胡散臭い兄ちゃんに渡すと


(なんかギャング映画のブツのやり取りのワンシーンのような…)


奥の部屋から


真っ黒いハードケースを持って来ました。





ケースを開くと





赤いサンバーストフィニッシュの


ボディがまばゆい✨


グレコレスポールタイプの


エレキギターがありました❗❗






もう嬉しくて嬉しくて


体が震えたのを


今でもよく覚えていますが


ここで ふと…


「なんか不思議な臭いがする」


と感じました。




そして


その臭いは


まぎれもなく


ケースと


その中に横たわるギターから


臭ってくる❗のです。




おそるおそる…


ボクは


胡散臭い兄ちゃんに聞きました。


「なんかギターから独特の臭いがしませんか?」


すると兄ちゃん…

「あぁ これマヨネーズの臭いたい。

エレキのボディの艶と保存にはマヨネーズを塗るのがいいったい。

みんなギタースプレーやら吹きかけよるばってん、あれはピックアップ(マイク)のところばダメにするけんね。

エレキのボディにはマヨネーズが一番たい❗覚えとき。」






あーっ知らないこととは


なんと恐ろしいことでせう💦





その日からボクのギターは


日々マヨネーズにまみれていくことになるのでした(涙)




その後…


落ちこぼれのボクとその友だちは


仲良く同じ高校に行くんですが


その高校は


今でこそスポーツで全国に名を馳せる


H FUKUOKA高校。


当時はスポーツではなく


福岡で一番


ケンカが強いことで評判でした。



一説にはビーバップハイスクールのモデルらしいですがね…


まんざら嘘とも思えない感じで


こわーい先輩が


いーっぱいいらっしゃいました。






そんなこわーい先輩方に


その友だちは


なんでか目をつけられることが多く


なにかと因縁ふっかけられると


「ボクの友だちでエレキ持ってて

ギターがバリバリ上手いやつがおります❗」


とか言って


先輩の意識をそらして逃げていました。




当時のH高は バンドの花盛り。




ギター弾けるってなると


こわーい先輩から目をつけられます。


すると


ボクのところにお越しになられて



先輩

「こんど俺のバンドでディープパープルば弾いちゃってん❗

○○(友だち)が、お前なんでも弾けるって言いよったぞ。

弾けんやったら、しまやかす(殺す)ぞ❗」


ってな具合になるわけですよ(泣)





恐ろしいので必死に練習して


一つクリアすると


また次の先輩が…やってくるわけです。





おかげさまで


ギターが上達しましたが


先輩たちの間で


「森田のギターはマヨネーズ臭い❗」


っていう噂が広まりました😱




そりゃそうですよ。


日々マヨネーズで磨いてるんですから。





ずいぶん先輩方から可愛がられるようになったある時


ひとりの先輩にマヨネーズのことを話ました。





ボク

「先輩 

自分は先輩のこと信頼してるんで

こっそり教えますけど

実はエレキギターのボディには…

(あとは胡散臭い兄ちゃんの言った通りですよ)」




先輩

「………ぷっ ぷわーはっはっはぁ❗

お前それ本気で信じとーとや?

騙されとるったい。

それか、からかわれたったい。

お前ほんとに素直なやつやねぇ(笑)」





その後





バンド仲間とかにギタースプレーなど


色々レクチャーしてもらい


マヨネーズを塗ることはなくなりましたが


しばらくボクは先輩たちから


マヨネーズギターの森田で


『マヨギも』と呼ばれ


可愛がっていただきました(涙)❗




誰にも


恥ずかしい


My back pagesがあるものです。


ボクをダシにして逃げ回ってた友だちは


どうしてるんだろう?



胡散臭い兄ちゃんは生きてるかなぁ?





グレコのエレキギターも手放して


今はありませんが


『あの臭い』


青臭い


青春の


恥ずかしい


一ページを


思い出させてくれます。






ではまた。










 
 
 

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